免許を取って車を買ったら、自動車保険というキーワードが出てきます。保険の種類やそれぞれの保険の役割。自動車保険について、どの自動車保険に入るべきか参考にしていただけるように、保険料や保険を選ぶために知っておきたい事をまとめてみました。
自動車保険はなぜ必要なの？自賠責？任意保険？
車を買って運転して、思わぬ事故を起こすことがないとは言い切れません。
もし保険に入っていない場合、事故によって人物や物も含め与えた損害をすべて自己負担で補償しなければならないのです、高額賠償金となると数千万～一億円以上になることもあります。
ただし、強制保険である自賠責保険というのがあるのですが、それはあくまでも被害者救済を目的とした最低限の補償ですので、高額な賠償額をまかなうことは出来ません。
自賠責保険ではまかなうことが出来ない損害を補償してくれるのが任意保険なのです。
自賠責保険と任意保険それぞれの役割
自動車保険は大きく分けると前の章にも書いてあった、「自賠責保険」と「任意保険」の２つがあります。
「自賠責保険（強制保険ともいいます）」
これは自動車損害賠償保障法によって自動車および原動機付自転車（50ccのバイク、原チャリ）に加入が義務付けれらています。分かりやすくまとめると法律によって義務付けられています。免許を取得したみなさんはこの保険が入っているということです。
「任意保険」
これは交通事故で相手方を死亡させた場合、損害賠償額が1億円を超えることもあります。そのため、自賠責保険からの補償だけでは足りない可能性が大いにあります。または相手方の物や、自分のケガや死亡、物の損害が発生しても、自賠責保険では補償は出来ないのですが、自動車保険（任意保険）は、これも含め自動車事故に関連した幅広いリスクに対応ができるのです。
自動車保険は以下の３つの基本の補償によって成り立っています。
「相手方への補償」「お車によるケガの補償」「ご自身のお車の補償」
保険に何の補償があるかはたくさんあるので、別の記事でお話したいと思います。
自賠責保険は必須ですが、任意保険は自分の意思で入るか入らないかは決められます。何が起こったときに賠償金が高くなることを予想するだけでも、任意保険も入ったほうが安心度が上がりますね。
保険料はどうやって決めるの？
保険に入るのはいいけど、保険料はやはり高くなるのかな？どのように計算されているのかな？と疑問がたくさん出てきます。今はインターネットや電話などで自動車保険の見積もりを行うことも出来るようになりました。
保険は、偶然発生する事故によって生じる経済的な損失に備えて、たくさんの人がお金を出し合い、事故に遭った人を助けるという相互補助の理念のもとに成り立っています。しかし、自動車保険は加入者が乗っている車、年齢、使用目的など、それぞれの条件はバラバラ。例えば「車両」が違う場合、納める保険料も変わるので、きちんとチェックしたほうがいいと思います。
自動車保険の保険料はどのように決定されているかご存知でしょうか？
保険料に反映することができるリスクは、保険業法施行規則第12条第3項に定められた以下の9つの項目だそうです。保険会社によって採用するリスク項目は異なります。
保険料算出に用いられるリスク要因
- 年齢
- 性別
- 事故歴
- 営業用、自家用その他自動車の使用目的
- 年間走行距離その他自動車の使用状況
- 地域
- 自動車の種別
- 自動車の安全装置の有無
- 自動車の所有台数
上記の９つの項目をもとにしてそれぞれの条件で保険料が決められていますが、他のところでは項目数が異なったりします。
要素についての説明がありますので、別の記事でご紹介します。あとは自分で計算できる見積サイトもあるのでそちらもチェックすることをおすすめします。
保険会社の選び方
保険料のことは少しわかったとしても、任意といっても保険会社がたくさんあってどれが選べばいいのか迷います。調べるポイントは３つのタイプがあります。
保険会社のタイプを選ぶ。ここでは、「代理店型自動車保険」と、「ダイレクト型（通販型）自動車保険」の2種類があります。
「代理店型」は、代理店を通じて保険に加入します。
どんな人が向いているか？
- 対面でないと安心できない
- 面倒な手続きのサポートが欲しい
- 自動車保険に詳しくなく自分で調べるのも億劫
「ダイレクト型（通販型）」は、電話やインターネットを通じて直接保険に加入します。
どんな人が向いているか？
- 保険料を安くしたい
- 対面での手続きは煩わしい
- 自動車保険に詳しい、あるいは自分で調べて理解できる
保険料と補償内容で選ぶ
ここでは、保険料と補償内容のバランスが重要です。
保険会社を選ぶ時、お客様が一番注目されるのは保険料の安さに惹かれるということが多いと思います。大切なのは、保険料の安さで選ぶことだけではなく、それは、「いざというとき」にしっかり補償を受けられることが一番大切です。補償内容は、もともとセットにされているものもあればお客様自身がカスタマイズ出来るなど、保険会社によって異なります。まず必要な補償は含まれているか、無駄な範囲の補償はついていないかなどを確認しながら、保険料とのバランスを考えながら賢い選択をしてみましょう。
事故対応の品質で選ぶ
ここでは、自動車保険の価値、事故対応の内容に合わせて決まります。
お客様によっては「ダイレクト型（通販型）自動車保険」は事故の際の対応が不安と考えてしまう人もいるかもしれません。しかし、事故対応品質に関しては「代理店型」「ダイレクト型（通販型）」というこの２つの区分けだけで判断することはできません。ご加入を考えている保険会社の、事故受付から事故解決までの流れによって自分にとって安心ができるものかを必ず確認してください。
それぞれの特徴についてもしっかりと理解した上で、自分に合った保険会社を選択をして欲しいと思います。
まとめ
自動車保険についての基本をここまでまとめさせていただきましたが、ここでは説明しきれない部分がたくさんあります。
自賠責保険は必ず付いているから大丈夫だろうではなくて、思わぬことでかかることもあるので、任意保険も一緒に入ったほうがいい。保険料はひとそれぞれ違うのだが、事故を起こす人が多いと保険料が高くなる、事故を起こす人が少ないと保険料が少ないというケースもあったりします。自分が入れたい補償とかに合わせて会社を選ぶポイントがあるのでそこも見極める必要があります。それくらいきちんと見極めて入ったほうがいいということですね。車を買うのを悩むのと同じくらい、車の保険についてもじっくり時間を決めてちゃんとサポートを受けられる保険があるとさらに車がある生活がよくなると思います。
保険があるからといっても、安全な運転を忘れないで欲しいです。
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